ハックル材のまとめ。
毛鉤を作る時に一番使うのが、フライ用に品種改良されたジェネティックハックルの鶏の羽かと思います。
大まかにまとめました。
•部位の名称
ルースター種をモデルにしましたが、各部位の名称、ネック、サドルなど、他の鳥も同じ。また、オスを「コック」(COCK)、メスを「ヘン」(HEN)と言う。
•ネックハックル
首回りから取れる。ホワイティングやメッツが有名で、品質によりグレード分けされている。メーカーにより、「ゴールド>シルバー>ブロンズ>プロ」や「#1>#2>#3」となっている。極小の毛鉤から大きな毛鉤用のハックルを得る事ができる。高グレードのものは質が良く、何よりも量が多い。綺麗な毛鉤を作るには、出来るだけ高グレードのものを選びたい。たくさんのカラーラインナップがあり、好みで良いが、グリズリー、ブラック、ブラウン、バジャーは外せない。
•サドルハックル
腰回から取れる。グレードやカラーは、ネックハックルと同様。毛質は、ネックに比べ柔らかい。ハックル一本当たりが大変長く、同じサイズの毛鉤を量産したいときにも重宝する。対応サイズも#16、14くらいから#10くらいと、最も使用する所が多いのも嬉しい。
•ヘンサドル
雌鶏の腰回から取れる。いわゆる、ウェットフライや花笠系の毛鉤、逆さ毛鉤にはこのタイプの羽を使う。雄鶏に比べ、大変柔らかい毛質で、水中で良く動く。
•コンプリートスキン
コンプリートスキンは、一羽丸々のもの。部位ごとにパック販売もあるが、大小様々なハックル材などを取れるので、こちらがおすすめ。写真は、パートリッジ(ウズラ)。他にもフェザント(雉)やブルージェイ(カケス)、キングフィッシャー(カワセミ)、ヘロン(鷺)などなどなどたくさんある。
*スペイやスペードハックルは、サイズがかなり大きく、一般的には、かなり大きい毛鉤の作成で使う。
*もちろんヘンネックもあるし、アイディア次第で何でもハックル材として使うことができる。
*同一メーカー、同一グレード、同一カラーでも、全て違う。ハックルとの出会いは一期一会。