毛鉤と虫の各部位名。
毛鉤を作る時に、フライでは各部位の名称が英語からそのまま流用されています。タイイング書や動画でも、英語がそのまま使われているので、どこを指しているのかわからない時があるのではないかと思いました。そこで今回は、良く使われる部位の名称をまとめてみました。
- テール (tail)=尻尾。テールの無い虫も多種いる。
- アブドメン (abdomen)=腹部。腹部の節目を腹節(abdominal segment)。
- ソラックス (thorax)=胸部。
- レッグ (leg)=脚部。
- ウイング (wing)=翅部。細かくは、前翅(fore wing)と後翅(hind wing)。ハエなどの双翅目は、後翅が退化している。
- ヘッド (head)=頭部。眼(eye)、や複眼(compound eyes)とある時もある。
- アンテナ (antenna)=触覚。
*アブドメンとソラックスを一緒にして「ボディ」とする時もある。
フライでも言えますが、特にテンカラでは、アブドメン+ソラックス=ボディとウイング、ヘッド、と簡素化したり、ウイングとソラックス、レッグを一緒にして毛鉤を表現するのが一般的。しかし、フライのように、複雑と、リアルを毛鉤作りに求める事も楽しみの一つ。毛鉤の良し悪しも魚が教えてくれるから。