2015 イタリア釣行日記 4

<つづき>

パオロさんと合流し、更に上流へと車で4kmほどの走ると、後半戦の入渓点近くに駐車。

いそいそと準備をするパオロさんとロベルトさんと竿、ライン、ハリス、毛鉤の話で盛り上がる(笑)

フロロ0.4号を使うロベルトさん、0.6号のパオロさん。この時は特にハリスの話で盛り上がりました(笑)号数でなく○.○○○mmの太さで言うので最初はチンプンカンプン(汗)○Xのティペット読みでようやく分かり合えました(笑)

パオロさんもフライ歴は相当長く30年以上のベテラン。しかも幼少の頃から近場の谷と言う谷を釣りして、知らないところが無いそうです!(驚)家畜専門の獣医として働く一方で、同じ谷内の、ある釣り区間を管理する組合の社長(組合長)も勤められているそうです。(日本での、自然渓流を使った管理釣り場と漁協が管理する自然渓流の中間といった感じと言いましょうか。管理体制などは大きく異なります。)

そんなパオロさんも、日本製のテンカラ竿を何本も持っておいででした。

後半戦、自分とパオロさんは、大きな岩が多く、水深もあるところから18:00過ぎにスタート!ロベルトさんは、下流へ。

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深みの反転流やストラクチャー周りから躍り出るように喰ってくるブラウンたちは高活性!

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スタートが18:00過ぎなのに、まだまだ明るくて最高です!仕事帰りに釣りを十分に楽しむことができる!アフター6を満喫できる環境って最高ですね!

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トノサマガエルのようなカエルもたくさんいました。成長ホルモンたっぷりで魚の成長に欠かせない栄養源となっているでしょう。

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時々、潜る橋は、石などで作られているうえに、昔ながらの形状をしているため、人工物であるにも関わらず、風景とマッチしていていいですね!

ロベルトさんは、夕方予定があると橋のところで退渓し、夕食の時にまた合流することになり、一旦、チャオチャオ。

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少しづつ陽が傾いて、谷間も徐々に暗くなってくると、カゲロウを中心に多くの虫のハッチが始まりました。

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その反面、これからが本番だというのにアタリが遠のいてしまいました。

「ストラーノ...」(おかしいなぁ...)と言うパオロさん。いつもは、ドライでもガンガン出てくるのだそうです。先の橋から、先行者がいるなぁと。

一度、竿をたたみ、「オルティカ」(イラクサと同じで、イタリアではリゾットや様々な料理に使われています。)と野バラのトゲトゲゾーンをイテ!アイ!と数百m上流へ歩きました。

再度、竿を出しても、竿抜けポイントを丁寧に拾って釣っていく展開。しかし、普段の奥多摩での釣りで精神的にも鍛えられているので、いつもより釣れるし、逆に難しくて面白い!

絶対に先行者は釣らないであろう、深瀬の速い流れの横の弛みに、毛鉤を流れの筋に縦に入れて送ると、ハリスが止まった!

アワセると、とても綺麗な尺上の1尾が釣れました。

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少しづつ、浅い瀬の連続する渓相になると、さらに遠のくアタリに、#16の対奥多摩スレヤマメ用毛鉤に変えて臨むも、状況は改善されず、剣羽ゼンマイ胴や逆さ毛鉤などいろいろローテーション。

パオロさんもBHレッド系ニンフをメインにローテーションしながらポツポツと釣って行きました。

いよいよ陽も沈みかけるところで、#10の針にオレンジのシルク胴、ゴールドリブ、ナチュラルCDCとブラウンサドルを蓑毛に用意してきた、ブラウントラウト対策毛鉤に変えました。

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毛鉤を変えると、これまでのポツポツと竿抜けを狙う展開が嘘だったように、各所から勢い良く出てくるブラウンたちに、二人でとても驚きました。

オレンジや赤という色とサイズ感をセレクトしていたようです。

陽が沈むまでお祭り騒ぎのようにバシバシと釣れました。

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10:00に近くなり、ほとんどラインが見えなくなってきたところで、良型を釣り上げたパオロさん。

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ここで、この日の釣りはお終い。

夕食へとロベルトさんの待つレストランへ直行!(笑)

<続く>