2015 イタリア釣行日記 8

<つづき>

美味しいお昼でエネルギー補給を完了すると、沢靴にゲーターのまま車に乗り込、下流の支流を目指しました。

細く、良くもない舗装面で、わりと急な下り坂を、パオロさんの大きなSUVが、駆け抜けました。絶叫マシン系が苦手な自分には、ハラハラドキドキのも(汗)しばらくすると、未舗装の細い道に入っていきました。降りながら、左手に、廃墟と化してはいるけど、怪しげなピンク色の2階建の建物…過去に、連日、怪しげなパティーが行われていた会場だそうです。警察に、にらまれて遂には閉館したとか(汗笑)

その怪しげなパティー会場跡から、さらに少し下ると、ちょっとしたスペースに駐車。

釣り道具を持ち、歩いて行くと橋があり、その上からは、この初めての魚影を確認!!!上から見えただけなのに、嬉しくてテンションも上がります!

釣るのは、この川ではなく、さらに少し歩くと民家?に辿り着き、その横を流れる、Fiume Lenta(レンタ川)へ。この川は、尾数とサイズ制限はあるものの、放流なしの小渓流で、たくさんの釣り人が訪れるから難しいらしい。そして、天然の綺麗なブラウンが釣れる川という事。パオロさんは、漁協の社長も勤められて、毎週○○○○kgの魚を管理区間に放流していると言う事もあってか、少なくとも、小さくとも放流魚ではい、天然の綺麗な魚を釣りたいという思いをお持ちでした。

民家?の駐車場?のなかを進むと吊り橋が…登山道とも民家の仕事道とも見える道を歩いて、途中からトゲトゲ藪を越えて入渓。(渓横を歩けないと言う事で、イタ嫁は、車付近で読書しながら留守番する事に。)

入渓直ぐに、対岸の岩の抉れにライズを発見!イタリア釣行で、初めてブラウンの水面ライズを発見しました。その時、結んでいた#12の毛鉤をそのまま投じると、うまい具合に抉れに入った!毛鉤は、乾燥状態では浮かして使えるので、案の定ドライのように漂うい、次の瞬間ポコンとでた!しかし、ランディングでバレてしまう(汗)

深みに魚影を見つけて攻めるパオロさん。

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深みに見えるやつは、スレているようで、毛鉤を見に来てもUターン。良く見る光景(笑)

生えている植物のほとんどが、ヘーゼルナッツという森のなかは、リスの食べ残した殻が散乱していたりして、どこか御伽の国の世界のよう。

そして、その狭さが奥多摩のようで落ち着く(笑)

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ほどなくして、レンタ川での1尾目!小さいけど、綺麗な魚体です。

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このポイントでは3連チャン!

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ヤマメのように、同じ筋を同じようなタイミングで流すと、底の方からスルスルスルと出てくるんですね。ある意味で順番待ち状態だったようです。

同じポイントから、何匹か出る事はないのかどうかわかりませんが、良い意味でショックを受けていただきました(笑)

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20cmサイズが、#10や#8の毛鉤に飛びついてきます。しかも沈めていないのに。これもショックだったようです(笑)

曇って、時々より雨がポツポツと降ってきました。

CR区間ほどではありませんが、ヒョッコリx2と出てくれるブラウンと景色に癒されます。

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滑たような岩も、何処ぞの谷を彷彿とさせられます。イタリアを含めたアルプス一帯で、何世紀も前からテンカラのようなバルゼズィアーナのような毛鉤釣りが広がり、そして現代、テンカラが浸透して、より毛鉤釣りが手軽に楽しまれていることにも納得の渓相が続きます。

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パオロさんがテンカラでの釣行が初めてという支流へ行きたいうのでレンタ川から一度上がり、ヘーゼルナッツの森を歩くこと15分。

支流へ着くと、そこはヤブ沢!狭いだけではなく上も低い!折れて垂れた枝、蜘蛛の巣...なんでもある(汗)

こんな渓は、ロール系キャストに限る。フワーっと持ってきて、ピュっと飛ばすことに驚いてもらえたのは、ちょっと嬉しい(笑)

そして、綺麗なブラウンが釣れます。

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この沢のブラウンは、他と特徴が違いました。体の大きさに比べ、頭が大きく、口もイワナのように大きめで、アブラビレにも朱点。そして、尾びれの付け根にも。

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ちなみに、他の場所の魚は、みなアブラビレに朱色の帯で、尾びれの付け根には朱点はありませんでした。

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こうして、同じパーツのカットを並べてみると、魚体のヌメッとした感じも、ヒレも全く違いますね。ヤブ沢の魚はどこも世界中、綺麗でしょうか!?

もっと、沢の最上流まで詰めてみたかったものの、釣行終了の時間がきてしまいました(涙)イタ嫁の待つ、スタート付近の橋へ急ぎました。

下山中、かすかに残るルートを歩き、斜面を歩いていると、足元に一瞬、何か動物に穿り出された蜂の巣が!もう片足が出てしまっていて、あっ!と思った時には、時すでに遅し...巣の上に何匹もの蜂がいて、何匹か飛んでいると認識し、やばいなと思った瞬間、左の腹上に激痛が走りました(汗)

蜂だ!と、とっさに服の上から手当たり次第にバシバシ叩くと、ズキン!と2箇所目の激痛(大汗)もう、広範囲をより強くバシバシ叩きまし。先を歩くパオロさんに追いつくと、蜂に刺された話をし、服を脱ぐと、ズボンのベルト部分に挟まり身動きが取れないながらも、針を出し入れする蜂が!!!

今度は、しっかりと潰して安全を確認。危うく3箇所目をやられそうでした(大汗)

この蜂の正体は、「Vespa」(ベスパ)というスズメ蜂の一種。しかし、日本のアシナガバチを丸くして、より攻撃的にしたような見た目。(「ベスパ」というと、イタリアの原付2輪が超有名ですが、走行中の「ビーっ」というエンジン音が、ベスパの音に似ているから、この名前になったとか。)

この時、アレルギーの有無はさらなかったので、少し焦りました。アレルギー持ちだというパオロさんは、いつも薬を携帯しているというので、一応もらうことになったもの、家に忘れちゃったと(汗笑)

とりあえず、急いで下山。刺された箇所に激痛はあるものの、30分ほど歩いても痛み以外の症状は出てこなかったので一安心。どうやらアレルギー持ちではなかったよう。しかし、その後一週間ほど痛みが続き、痛みが治まると強烈な痒みが...

いつも、蚊に刺されただけで異常な痒みと腫れが続くので、日本から薬を持参し、それを塗ってはいたものの効果なし、帰国して少しまで続きました。

スタート地点付近の橋で、待っていてくれたイタ嫁が撮っていました。痛い2箇所を、ギュっと握っていますね(笑)

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自分たちの後、2組ほど釣り上がっていったそうな。

着替えを済ますと、駐車したスーパーまで送っていただいて、持って行ったタイイング道具で毛鉤の話や、マテリアルの話などなどテンカラ談義(笑)

テンカラを教えるためではなく、イタリアでテンカラを楽しむ人たちとイタリアの渓を楽しみたいことは伝えていましたが、釣り方などを説明するなどせずとも、話の中からいろいろ勉強になったとも言ってもらえてうれしかったです。

翌週にも釣りに行こうということになりましたが、2回のチャンスとも連日の冷たい雨により中止。今回のイタリア遠征では、この2日のみ釣行できました。2日ではありましたが、すごい経験をたくさんさせていただきました。

そして、日本の国技とまではいかなくても、テンカラは、Tenkaraではなくテンカラ(てんから)で、日本特有で最高のものだと実感することもできました。

テンカラを通じて、行ってみたい山、川、逢いたい魚、人も増えました。

また、次はいつ行けるだろうか...その日まで、日本の渓でより良い自分のテンカラをできるように精進しましょう。イタリア語ももっと勉強しなくては!あと少しの英語も...(汗)

 

 今回の釣行でTenkara Italyで集っていただいた、日本在住のテンカラ師ウベルトさん、案内してくれた、パオロさんとロベルトさん、サポートしてくれたイタ嫁に感謝です。

 

<おわり>

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