キレイに毛鉤を巻くために。

いやいや寒いですな!近所の川へ鯉釣りに行こうと思っておりましたが、雨降りで寒いので家に篭っています。

毛鉤をキレイに巻くのは、全くもって自己満。魚からみたら毛鉤がキレイかどうかなんて関係なく、一様につれます。関係あるとすれば大きさと白黒かくらいじゃないか!?

しかしですね。キレイに出来た毛鉤を使うことはモチベーションが上がるし、毛鉤箱に並べた時の宝石箱感が最高なわけです。

そこで、イメージ通りに毛鉤を仕立てるために、先ず気を付けていて、とっても大切だと思うことは、スレッドの縒りをコントロールすること。

ファンデーション時やマテリアルの固定と巻きつけ時に、取り付け具合はもちろん仕上がりに差が出ます。下地作りは丁寧に行わなくてはいけません。

先ず、縒りの入った状態で巻いた時。どんなにキレイに巻いても凸凹になってしまいます。

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次に縒りを戻した状態。これだと簡単に平らな面が得られるので下地作りにうってつけ。

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左利きの左巻きだと、スレッドの縒りを常に戻しながら巻いていることになります。意図的に縒るようにしなくてはなりません。反対に、右利きの右巻きの場合は、常に縒りながら巻いているので、縒りを戻すのが少々面倒な時があります。

縒りの入った状態で巻く時は、強度の欲しい部分。マテリアルの取り付け時とかフィニッシュの時。

マテリアルの取り付けで、片道は縒りの入った状態で復路は縒るを戻して折り返すと、しっかりと、そして平らな下地を得られます。

マテリアルの取り付けも、ボディ、ハックルなど各取り付けセクションの間隔毎に、下地として取り付けシロがあるようにしてます。

この↓ようにボディ材を、ボディ作成範囲の途中から取り付けて下地としてしまったら、途中で段差になって →

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↓のように、変なテーパーが付いてしまったり…

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↓のようにボディ作成範囲全体に取り付けマテリアルを下地として巻き止めると→

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↓ように、虫の腹ぽっい理想的なテーパーが得られます。

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例えば、ハックル取り付け時に何かしらのマテリアルで後ろに壁(この時はダビング材を使用)を作って、ハックル取り付けシロを平らにして→

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ハックルのストークが、ハックル取り付けシロ全体に下地として巻き止めると→

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キレイにハックルが立ちます。

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ヘンサドルやヘンフェザントなどのハックルをらこんな↓感じに下地にテーパーを付けてから巻きとめてハックリングすると→

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自然と傘っぽくなります。

ついでに、下地が平らな状態巻きとめてハックリングすると、ダビング材の壁で開いた状態になります。逆さ毛鉤のハックルの開き角度の調整も同じですな。

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下地作りを平らにしたりテーパーを付けたりすることで、より簡単にイメージ通りのフォルムが得られると思います。

せっかくなんで、クイルウイングを付けてウェットフライにしてみました(笑)

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マテリアル取り付け時の余分をカットした切り口の形にも気を使うといいですね。