ハルゼミの声の中で。

20km走る毎に著しい気温低下を感じながら、ほとんど真冬の装備を纏って、交通量のまばらな深夜の道を快調に飛ばすこと1時間半ほど、登山計画書を交番に提出して、集合場所を目指そうとバイクに跨ると、後ろから今回同行の波平女史がオフロードバイクに跨り颯爽と登場!

一気に車止めのゲートまで走り、到着すると3:15分ころ。

真っ暗な中、ヘッデンを灯して熊鈴をリンリン鳴らしながら歩き出し。

真っ暗ななか歩いて、森のなかに光を向けると、鹿やらタヌキらしい目がキラ!と光るんですが、この日は見れず…

空が白んでくると、小鳥の囀りに猛禽類の声、キツツキの木を突く音が心地よい。な、と思っていると、遠めの方から熊の唸り声!冷やっとしつつ歩いていると鹿やらカモシカやらいろんな足跡があって生き物の痕跡が見ていて楽しいもんです。

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登山道に掛かる橋では、一瞬だけニホンリスが登場して、こちらにびっくりして一目散に橋を渡って行きました。

こまめに小休止をとりながら目的入渓点を目指しましたよ。

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予定通りの時刻に入渓点に到着!

木漏れ日に照らされた苔や新緑が美しい!入渓の準備をして広げたシートで横になって目を閉じると水の流れる音が気持ちよく…zzz...っと。

様子見で先行すると、2連続でバラしてしまってたので、冷静に辺りを観察して毛鉤を交換すると20cmくらいのイワナがヒット!

その後は、交互に釣りあがって波平女史も無事、初のご対面となりました!

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陽が差し込んで暖かくなってくるとエゾハルゼミのヒグラシにも似た声が聞こえ、心地よいハーモニーの中、大量のガガンボに加えて、ハエも大量に発生して、ミドリカワゲラもたくさん目につくようになってきました。

26〜27cmを中心に最少は10cmくらい、最大は29cmまで短い区間で多くのイワナたちが遊んでくれました。

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昼食を摂り、長めの休憩を取ったあと下山開始。

波平女史の発見した出立てホヤホヤ感漂うエゾハルゼミの抜け殻。

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あれだけ声が聞こえるのに成虫を見たことがないんですがね(汗)

帰りは、ザレ場、落ち葉の堆積箇所などより慎重に通過しながら、予定より少し早めに無事に下山完了!

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波平女史も自分も何事もなく自宅まで到着できました。

ほとんど寝ずに丸一日の遠足釣行、波平女史にとっては最初で最後かもしれない地を楽しんでいただけて良かったです。