小渓はパラダイス

ここからスタートです。プランは、前回越えられなかった難所を越えての釣査と締めくくりにラスボスへのリベンジです。

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しっかりマイスリングなどを持参し、いざリベンジの谷入り口に立ちます。

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本筋との出会いから魚影が見え、中には良型も混じり、竿を出したくなる気持ちをぐっと堪えて難所を目指します。

カメラはザックに厳重に仕舞ったので写真は無いです。前回の残置ロープに荷物(約10kg)を繋いで、スリングを使いイヤラシイ溝の手掛かり足掛かりを登り切り、荷物をロープで引き上げ、この狭いベランダ状の所を更に一段登ると、下は抉れていて下降困難かと思いきや、岩盤沿いに手掛かり足掛かりがあり、そこを降りることが出来ました。木の根が絡み、思ったよりも下降は楽でした。

これで滝2つを越えましたが・・・

下降後、カメラを出して一枚撮りました。右に大きくカーブして先がわかりません。

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曲がると、また滝がありました。この上も滝の連続でした(汗)

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この短い間のちょっとした溜まりや、流れにも魚影があり、釣りモードに入ってしまいそうでしたが・・・ぐっと堪えて登ります。

上写真右の所から急斜面を登ると仕事道にに出ました。

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結構、シンドかったので休憩しながら下降場所を観察。休憩ポイントから反対の木道下へ下降でき、地図でもこの先に難所はなさそうだったので、ここ下って入渓しました。

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入渓して程なくして、良いヤマメが釣れました。

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腹の斑点がとても多いです。小さい時は少ないんですね。

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瞳がキュートなおチビちゃんも。ほとんど1ポイント1尾のペースで出てきます。

しばらく行くと堰堤が現れました。

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こういう堰堤や滝などの絡む広めの大場所?ではヤマメの順番待ちがあり各ポイントで4尾づつ釣れました。

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釣れた順で大きい23cm〜小さくなります。順番待ちはいつも1番良い魚がいなくなると次が入ります。ネットインしてすぐに次が同じレーン、ポジションに入るんです。毛鉤を同じように流すと同じように毛鉤を咥える・・・そして4尾同時にネットに収まりました(笑)

堰堤を越えると、堰堤上独特の風景、変化の乏しいフラットな流れに。右手は護岸されていて、なんだか養沢などの管釣感が・・・

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こう言う場所は、あまり良型がいないと思い油断して歩いていたら(チビはウヨウヨ)、ここまでで1番のサイズのヤマメがいました。当然ボケッと歩いていたので走られてしまいましたが(汗)

こんなにも綺麗なヤマメが沢山いました。比較的空けていてフラットな流れなのでアプローチとストーキングに細心の注意が必要でした。

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護岸区間が終わると、また鬱蒼とした沢に、元の沢に戻って行くようでした。

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更に釣り上がると、倒木、かぶりでサイドキャストかいろいろなロールキャスト、矢引でしか攻められないポイントばかりに。こう言う区間はアプローチ(この場合は立ち位置)とキャストに神経を使います(大汗)

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タイトに攻めると綺麗なヤマメが釣れますね。撮影床の確保さえままならないような所ばかりでした(汗)

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それにしても腹の斑点が多いです。

ミソサザイの巣もいくつか見つけました。初めて見ました。苔や鳥の羽根を咥えて岩盤に消えて行くミソサザイ。後を追ってみると、自分の身長より少し高い所にセッセと営巣中でした。これから産卵して育児でしょうか。これの観察の為にも行きたいですね(笑)

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ここまでで沢山のヤマメに出逢いました。そして、この先にラスボスの間があります。

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1度接近する仕事道に登り、上からそぉ〜っと観察するもボスの姿は見えません。もう一度、沢に戻り、ザックをおいて張り巡らされた自然の防護網に触れないように、足音にも注意してボスの間にひっそり近づいて様子を見てみます。

改めて、これでもかと言うくらいの障害物の量に引いてしまいます(苦笑)

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このポジションからもボスは確認出来ません。前もいたお供の良型ヤマメがいました。

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また、仕事道に登り休憩しながらパンを食べ、寝て一時間ちょっと様子を観てみましたが、姿は確認できず・・・

試しに上流方向から、ボス用に用意して来た、いくつかのパターンの毛鉤を慎重に流してみるも不発・・・タイミングなのか・・・

少し釣り上がり、上の堰堤前でこの日最大の25cmヤマメを手にしました。よい写真を撮ろうと撮影床を作成、しかもとっておきに露出も良くなるような光量の良い場所を探して苦労して作ったのに、ランディングネットへ戻ると、そこに姿はありませんでした(大汗)見事なジャンプで脱出したようでした(笑)

雨が降って来たので撤収を決意。帰り際に。写真中央の草と岩盤で囲まれて水面の見える、彼処に見えたあの尾びれ、あの魚体。

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脳裏から離れません。

帰りにTTCで不穏な情報を耳にしましたが・・・何処かにいると信じて再挑戦したいと思っています。

 

滝を越えればパラダイスとばかりに終わってみれば、ヤマメのみ40弱も釣れました(笑)。 

竿、水舞4.0,凛幻(超硬37-41-45)。 ライン、ミディ3m,レベル3号2.5m。 ハリス、GM鮎0.4~0.6号,GM FX0.8と1号を半ヒロ。毛鉤 #16~10