滝を攻め隊

秋湿の渓へ行ってきました。

2時起き、2時半に家を出ました。朝一で滝を攻め歩くために、4時に林道ゲート集合。ほとんど車の無い道を真っ暗な奥多摩へバイクを走らせます。道中、車があると釣りかどうか気になってしまいます。

雨の影響による増水加減や、今日の釣りを考えているとあっという間に真っ暗な奥多摩に到着。

駅備え付けのボックスに入山届けを提出し、更に奥へバイクを向けると真っ暗な道を歩く「滝を攻め隊、隊長Mさん」が。そこから2ケツで一気にポッキン橋に0400過ぎに到着。

バイクのライトを消すと何も見えないなか、へッ電を灯して準備を済ませ、少し明るくなるのを待って歩きだしました。

暗すぎて写真が撮れず・・・釣り開始時も、暗すぎて写真が撮れず・・・

竿、水舞40、2号のレベル3.0mにハリス0.5号を半ヒロでしたが、ラインどころか毛鉤もろくに見えません。なんとかチビをかけることが出来ましたが・・・

あまり粘らず、サクサクっと一つ目の滝まで釣り上がり、隊長Mさん!攻めます!!攻めます!!!アタリはあったけど針掛かりには至らず。次は、自分の番と、対滝壺システムに切り替えます。EXシューティングライン4m、ハリスGM FX0.8号一ヒロ半、そしてもちろん撃沈毛鉤!そしてなんの反応も得られずに撃沈!!!

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明るくなって来たのでようやく写真撮影を。

別の滝で、暗い影になる岩盤のコーナーに出来た小さな白泡反転流に毛鉤を入れると、なかなかのヤマメが出ました。

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黒っぽく、そして黄色みの強い個体にイワナかと思いましたが、上げてみるとヤマメ。更に、腹が異常にパンパンで、秋の乱喰い真っ只中の様子でした。ストマックからは、大型バッタの脚や羽、頭が採取でき、他にはカゲロウのニンフ、ユスリカ、デプテラ類が確認できました。更に、ハリガネムシと思わしき茶色く変色した円錐形の一部分も・・

(*ハテナブログの「ハリガネムシ」への自動リンク先の内容が少ないので、こちらを→ハリガネムシ - Wikipediaご覧ください。)

あの大型バッタは、最近話題のハリガネムシに洗脳、マインドコントロールされて川にダイブしたものの着水間も無くヤマメに捕食されたのでしょうか。折角、水に到着したハリガネムシは、バッタから出たのにヤマメの胃の中に出てしまい、必死にヤマメから脱出しようともがいていたけど消化により死んだ?と考えました。

登山道を、目ぼしいポイントだけ釣りながら次の滝を目指します。

釣りの準備をしていると、先に釣り始めた隊長Mさんに「ペタさん!ペタさん!」と呼ばれました。

お!いいヤマメが出たな!と思っていると、とんでも無い光景が!

口からゴムチューブのような、何かが飛び出ているでは無いですか!

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ハリガネムシがヤマメの中から脱出の真っ只中だったようです。ミミズなどと違いのたうち回る動きしか出来ないので、あんなのに体の中でウネウネされるヤマメはどんな気持ちなんでしょうね。

ボチボチ釣りながら、次の落差40m、この日最大の滝に到着。この手前のチビの溜り場、ヤマメの学校に毛鉤を落とす度にピシャッ!と出ます(笑)初心ですねぇ。

早速、仕掛けを整えて竿が持って行かれる大物に出会った場所の探索に入る隊長Mさん。

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雨の増水もあって水量と、なによりも滝風の凄さときたら、もうとてつもなく、飛沫も伴って、とっても寒かったです・・・まるで冬の日本海のような・・・

数回のアタリがあったそうですが、寒すぎるので一度退避。自分は・・・撃沈毛鉤を放るも、やっぱり撃沈です・・・

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この日の目的1、バーナーでコーヒーを淹れる!これで休憩して暖まりながら、場も体も休ませます。

やっぱり渓でこう言うの、イイですねぇ!

気を取り直し、レインウエアに着替え再探索。

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あいつは何だったのか・・・とビショビショに濡れて帰還した隊長Mさんの図。

撃沈です・・・ここまで来ると修行ですね・・・

一度、エスケープ道を使い林道に出て、更に上の滝を目指しました。

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山の天気によると、曇り後雨でしたが、時より小雨が降る程度で晴れ間も見えました。流石に日の差す林道は蒸し暑いです。そんな中、キラッキラとしたボディを見せつけるようにドヤっとポーズを決める糞虫君が目に飛び込んできました。

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こんなに発色の良い個体は初めてみました。こんな色のナイスボディを見せつけるためにそこにいたのでしょう!

林道から獣道のようなところを降りて再入渓。

少し行くと、雪崩の影響による自然のアスレチック区間。

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張り巡らされた自然の籠の中には、魚影が見えますが、釣られないで大きくなれよ!と先を目指します。

この日の最後の滝に到着しましたが、なかなかに水量が多く撃沈。期待したいこの区間は踏み跡もあり、入渓点も退渓点もしっかりしていました。

この上流を見て歩いて、昼食タイム。

この日の目的2!お湯を沸かしてラーメンと、皆がオススメちらし寿司を食す!

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お湯を沸かして、そのままカップヌードルを投入!全部がお湯に浸からないと言うオチで、ひっくり返しながらなんとか完成!

そしてちらし寿司も、お湯を入れて15分。

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ノー・ボーダー風に(笑)

 リスが食べ散らかしたクルミの殻が、まるで飲食スポットのようになっていたり、チビヤマカガシと遊んだりしながら下山。

最後にポッキン橋の超スレッカラシヤマメに挑戦しました。橋の上から隊長Mさんに、どのタイミングで魚が逃げたか、どうしたら逃げたか、どこに居て何をしているか指示を貰いながらの挑戦です。

上からは見えても、実際に沢筋を釣り上がりながらの感じは全く異なるので良い経験になります。結果は、ラインが草の上に乗ってしまいカサカサしただけで逃げられ、誤ってラインを水面に付けてしまい逃げられ、毛鉤を追った良型は肩の下に落としてしまい、1次の一尾はなんとか釣り上げるも、1番の良型には逃げられると言う・・・(大汗)

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ストーキング中、右に生えるアザミのトゲトゲ攻撃に耐えながら、がんばったのにダメダメでした。反省点が多いです。

今回、この渓で釣りをするのは2回目。一回目は、TTさんとテンカラファンの集いの時に少しだけ釣りました。今年は別の谷を釣ることが多く、距離感など感覚が違い、細かく調整を怠った事も反省点(汗)

良い魚もでたし、楽しい釣行でした。