シーズン最終釣行で頭ハネをくらう。でもハッピー。

自然と眼が覚めると、1:34。予定より早めに出発する事にした。

途中、いつものコンビニに寄らなくても良いように、必要なものは前日に購入済み。ガソリンも満タンにしておいた。
現地に到着すると3:46。
しかし、車が一台止まっている。車中泊組かと、準備をしながら横目で見ていると、運転手が出てきて、また車に乗り込み、バックして走り去った。
そして、幸運にも第1番に到着した事に。

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ヘッ電を灯し歩き始めるが、真っ暗な中に1人は、やはり心細い。勇気の鈴をリンリン鳴らし、不思議な冒険にるんるんるんと歩き出したが、早すぎたので、ウマオイの鳴き声を頼りに、鳴き声の主を探してみた。しかし、捕まえるのが難しい。チャートリュースカラーのボディで目立つはずなのに。ハリガネムシの行動操作も見れるかと思ったが残念。
歩き出すと2匹の狸に出会い、満天の星空のもとゆくっりと歩き少しづつ木々の輪郭が見えだし、日の出とともに入渓した。
手元の温度計は、気温は10℃。水温は9℃を示し肌寒いを越えて、寒い。
竿→別誂 金剛(改)布袋竹握り3.6m
ライン→ソフトテンカラ3.3m
ハリス→GM FX0.8号 1m
今シーズンやり残した、「早朝、ドデカ毛鉤(ドライ)で魚を出すことができるのか!?」をテーマに#8で4XLシャンクの針に巻いた、ラバーレッグバッタ毛鉤(大)を結んだ。
薄暗い中、チャートリュースの大きなボディがとても見易い。数投すると、ポコっと出る!9℃で底ベッタリかと思いきや、水面に出た。幸先の良い反応に大興奮!少し遡行すると、岩の上に丸型の濡れた跡を発見。
一番乗りで、先行者は無い。遡行距離も僅か。この時点では、足跡だとは思わなかった。思わないようにした。
幸先の良い反応が、無反応になる。
そしてシッカリ足型に濡れた跡を見つけてしまう。しかも、付いたばかりの。
そしてカーブを曲がった先に、餌釣り師が居た。あちらもチラッとこちらを見た。谷底から林道に見えた赤ザックのウェダーの人だった。
初めて、俗に言う「頭ハネ、頭ハジキ」にあった。
レギュレーションには、明記されていなくとも、暗黙のルールとしてやってはいけない行為だと思っていた。
頭にきて、手がプルプル震えていた。あのまま行っていたら、あの人を突き落としかねなかった。
落ち着いたところで、ジリジリ近づいていく。彼方も遡行スピードを上げ、逃げてるように見えたが、追いついた。
そして、後ろから「こんにちは!」と出来るだけ明るい感じで声をかけると「わ!びっくりした。」とワザとらしい返事。
もうヤル気が失せてしまっていたので、途中の他の谷の出会いから退渓する事を告げ、抜き去った。
餌釣りだとかルアーだとかフライだとかテンカラだとか関係なく、例え禁漁間際で混んでいようとも、「山の掟」として侵しちゃいかんでしょ。しかも、この谷は遊漁券が必要ではなかったか。
ああ言う人間には絶対にならないと思いながら、谷出会いで曲がり、一段登る。すると、魚影が走った。
それを見た瞬間、「あ!俺このままじゃ(ボ)じゃん!」と、一瞬ヒヤリとした。
一度は納竿としたが、気が変わり、今一度竿をスルスルと伸ばしライン付け、毛鉤を結んだ。
とても小さい流れの谷の落ち込みを丁寧に探ると、小さいがキレイなヤマメが出てくれた。折角、フルサイズ機を持ち込んだのに、撮る気力が無くなっていたが、ハッ!として撮りまくった。

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そして「ボ」を回避できた事の安堵感と変な達成感があった。その後も、林道とぶつかる橋まで極チビヤマメ1、極チビイワナ1、チビヤマメ5が出てくれた。来年大きくなったチビ達に逢えると嬉しい。
早々に、切り上げたので散策して下山。

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紅葉が始まりました。ライトグリーンに赤が映える!

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左手の紅葉も紅葉すると見事でしょう!

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そしてTTCで開催中だった毛鉤巻き研究会に顔をだして、昼食を頂きストリームで釣り!釣り!釣り!実に楽しかった!!!
狙った魚を狙い通りに釣れるとエキサイティング!
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狙って、あの手この手を使って無反応だった超スプーキーなスレッカラシヤマメが、#8のデカドライに出たり!
やっぱり楽しいね!釣り!
試したい事を試す事ができたが、シーズン最終だと浮き足立ってガツガツしていたのがアホらしく思えた一日だった。
オフシーズンは、来シーズンの為に、主に体力作りと渓ゴハンの練習も始め、渓をゆったりと楽しめるよう努力したいと思う。