茶ゴケ。

K-CUPの時に激しくコケ落ちて、先日の釣行でも3回コケました。
おかげで左胸部の痛みが、前以上になり、笑ったり咳をする時に辛いです。こういう時に限って、笑かして来る奴がいて余計に辛い…
釣行時は、底の岩と言う岩のほとんどが茶色く、茶ゴケで覆われて、注意を頂いていましたが、フェルトシューズを履いていても予想の数倍以上に、ヌメッと滑ってしまいました。
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この茶ゴケは、一般的にケイ藻と呼ばれる種類のコケで、アクアリウムではおなじみのコケの一種だと思われます。
茶ゴケは水槽内で、豊栄養な水質に対する、分解生物の少なさからくる、ろ過能力不足により発生します。光量の少なさや、水質がアルカリの高硬度状態などの条件もあり、山岳渓流では発生するための条件が揃っています。さらに、自分の通う渓では、昨年の雪崩により、普段ではあり得ないような物と量の有機物の流入がありました。
水槽内で発生した茶ゴケには、貝類やオトシン、エビを始めとしたコケ対策生物を投入すれば、数日で喰い尽くしてくれますが、渓流では、こんな生物はいません。
場所によっては、カワニナが生息しているので、茶ゴケ撃退に一役かってくれているでしょう。ヨコエビも生息していますが、流入した陸棲動物の糞などの粗大有機物や落ち葉をメインに食べているのでコケで撃退能力は不明です。
そして、カゲロウの幼虫も、この茶ゴケや落ち葉を食べて育っているので、茶ゴケ撃退に貢献してくれていると思います。
しかし、こう言った生物の排泄物を分解する生物の生息数が少ない。もしくは、生息していないのでしていないのと、この季節はまだ、ほとんどの木々や水生植物の休眠期により、茶ゴケの減少には傾かないと考えられます。(専門家ではないのであまり詳しい事は分かりませんが、コケの育つ養分として、有機物が分解するときに生ずる硝酸や亜硝酸塩があり、それを分解できるのは、無酸素域にだけ生息出来る微生物と言う所があるのかと思います。)
大雨などにより、一気に増水すれば、川底は綺麗に洗い流されるでしょう。
しかし、折角、イワナやヤマメの主食である水棲生物が育つ環境が整っているので、それが無くなってしまうのは惜しいですね。
このまま、豊栄養価な状態が続けば、渓歩行は大変ですが、自然が自然とバランスを取り戻し、綺麗だけど、虫の豊富な渓になるのではないかと思います。
そして、C&Rありきですが、植林された針葉樹が少なくなれば、大型魚に育つ可能性がグンと高くなりますね。
茶ゴケで滑って、コケて、痛みを我慢しながら、そんな夢みたいな事を考えてしまいました(笑)