シューティングライン。

シューティングラインは、フライラインのバット部分から先に接続し、より遠くへのキャストを可能にするもので、フライラインに比べ細身のものです。テンカラでは、0.020〜0.030と言った細さの中で、できるだけ細身のものを使います。

フライラインのように、ビニール被膜のようなもので覆われていて、芯には、モノコア(単糸)とブレイデッドコア(編み糸)があります。ブレイデッドコアのほうが、巻きグセが付きにくくしなやかです。

飛ばすために特化しているので、初心者の方でもキャストのタイミングが掴みやすく、いきなりレベルラインで始められるよりも上達が早くなるでしょう。

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(各長さに切り分けたシューティングラインの数々。)

自分は、最近、レベルラインの3号から1.5号や、ミディやソフトテンカラ(軽量単糸テーパーライン)をメインに使っています。

一般的に見ても、そう言った軽量ラインを使う傾向にあると思います。竿のデザイン的にも、軽量ラインに特化したモデルも増えました。

しかし、最近は、これを見直す方向で、ラインの長さやリーダー部分となるラインの太さや長さなどなど、色々と試しています。フライのようなバックスペースをほとんど使用しないキャストも可能であり、毛鉤の形状に関係なく、より正確なピンポイントキャストが可能になるからです。

シューティングラインの場合、やはりネックとなるのは、オツリ(ラインの重さで手前に引かれてしまう。)です。

ラインを水面に着ければ、オツリは防止することが出来ますが、キャスト後、ラインが水面に着いてしまうと、その瞬間に走られてしまう事があるので、ラインは、水面に着けない事を前提としています。

空間の狭さや、狭いポイントの中で、出来るだけ遠い所から攻めたいし、キャストなどの面からも一尾を釣る事を楽しみたいのです。そのために、フライキャティングを一から練習しているわけで…

今は、ラインシステムとして複雑な方向に向かっていますが、シンプルへ回帰するかもしれません。この複雑を、あれこれ思案していることが楽しいです。

実釣へは、さらなる試行錯誤とキャスティング練習をしなくてはなりませんが、家の外でアレコレと試して練習するのも、また楽しいです。

先日の、釣行時に、休憩がてら数パターンのラインシステムも試してみました。○○は、☆☆に向いてるな、などはありますが、アンダーハンドや、色々なロールキャストは可能性に満ちたもので、振っていて楽しかったです。

シューティングラインを使用した釣りというのは、原点回帰的でもあり、次釣行では実戦投入してみたいと思っています。