少しだけ突っ込んだキャスティング3

今回は、キャスティングの面についてです。「面」は線が運動した時にできる厚みのない広がりの形で直線状が表されています。

(図1)は、正面や真後ろから見た時のオーバーヘッドキャストとスリークオーターキャスト、サイドキャストの竿とラインの関係を表していて、黒の先細り線が竿で、赤線がラインですよ。

(図1)

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基本的にキャストのラインの面はですね、竿と直線上にできますので、オバーヘッドだと縦に振るので縦に、スリークオーターだと斜めに振るので斜めに、サイドだと横に振るので横にできますよ。

この場合に体の方の動きはですね、肘か手首が支点となってのキャストになっていますよね。

斜めや横に開けたポイントへスリークオーターやサイドの面でループが展開していくようにキャストするときはとても有効ですよ。

次に、1の時のイケアくんのように手首と肘を固定いたしましてね、スリークオーターからサイドへと、手首を手のひらが上を向くようなかたちで寝かせるようにして固定した場合の(図2)ですよ。

(図2)

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オバーヘッドについては縦に振るのでキャストの面は縦にできるんですが、スリークオーターとサイドは、手首を寝かせたことで、竿は斜めや横にあるんですが、肩を支点に縦に振っていることで、ラインの面は、オバーヘッドと同じようにできますよ。

キャストの高さだけを変えるので、上後方の障害物をあまり気にしないでキャスト出来るし、自分からループの大きさを目で確認できるので、微調整も聞きやすく、釣っている時はこのキャストが多ですな。

手首の角度だけ変えまして、他の動きは同じに出来ますので安定したキャストが可能になりますなよ。バックバンド側も同様でして、今度は、手の甲が上を向くようなかたちで、任意の角度で固定して肩を支点に振りますと、両サイド同じに振ることができますね。

ただ、ラインの面は縦に展開していきますので、障害物の有無によっては肘や手首を支点といたしまして、ラインの面を変えて対応したいですな。

(図3)は横から見た時の図ですよ。

(図3)

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赤線の竿はオーバーヘッド、緑線の竿はスリークオーター、青線の竿は、サイドの竿の位置で、黒先で示したラインは、肩を支点に縦に振っている時です。

緑線と青線の竿から伸びる、それぞれの色の線は、斜めと横に面のできたラインですよ。黒先ラインと青と緑線の時のラインで高低差がある事は頭の片隅にでも入れておきたいですな。 

ラインを枝と枝の隙間に通したり、岩のえぐれにスパッと毛鉤を落としたりと、ラインの面を意識すると上手く入れる事が出来ると思いますよ。