少しだけ突っ込んだキャスティング4。

今回はですね、回してキャストするときです。

図1は、キャストの説明でよくある図ですね。

(図1)

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これは、一定の速さで自分の上に円を描いてラインスピードや、竿にかかる負荷を感じるのが目的ですが、竿の角度は前後に11時→1時や12時→2時を意識するようにしますよ。

適正なラインスピードのときはですね、図2の赤い線の輪のようにラインがおちないで高い位置でキープされます。

(図2)

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反対に適正なスピードよりも遅すぎると、青線の輪のように垂れた輪になってしまいますな。速すぎるときはですね、前のラインに追いついてしまって周回遅れのようになってしまいますよ。

適正なラインスピードの輪を、図3のように少しづつ楕円しにしていきますよ。

(図3)

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キャストの説明にあるのは直線くらいまでにまで持って行くんですが、回す回転系キャストは、楕円のままキャストしますよ。

図4のようにですね、回しているところからフォワードストップの動作を明確に入れますと、ラインがループを描いてとんできますよ。

(図4)

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ラインを回して張った状態にあることでバックストップからフォワードキャストの状態とほとんど同じにあるので、これが楕円でより細いほどに細いループとなりますよ。しかしですね、楕円から直線に近くなる程にバックスペースを要しますので、後方にはより注意が必要になってきますな。

キャストの面はですね、図5のようになりますよ。

(図5)

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上方から横まで円を描くところを変えていきますと、上方の円では、横に面が出来まして、斜めの円では、スリークオーターキャストの面とは反対の斜めの面になって横の円では、縦に面ができますよ。

横でのキャストは、ロールキャストみないなものになりますしね、これをバックバンド側で行ったり、円の回す方向を逆にしたりすることで毛鉤のポイントへの入れ方や通し方を工夫できますね。

今までですと、バックストップの動作を入れていないんですが、しっかりと後ろで止めますと、回っていたラインが、張った状態のまま、ちょうど図2の青線の軌跡のように斜め後方に広がっていきまして、少しバックスペースを必要としますが、フォワードキャストに移りますと、オーバーヘッドキャストのようにキャスト出来るようになりますよ。

回す時のスピードに注意して、竿に瞬間的な力が掛からないように、一定の負荷を掛けて回して、ストップする時に明確にストップすることが大事ですね。