ホントに最後の釣行へ。
遠くへ移住されてしまう釣り仲間の波平女史の、ホントのホントに最後の釣行へ行って来ました。
梅雨入りしてから、ほとんど雨らしい雨も降っていませんで、渇水となっていたところ、釣行の何日も前から連日の恵みの雨。釣行当日は晴れて欲しいこちらの思惑とは裏腹に、高揚に合わせるように降水確率も上昇して…
いろいろ期待と不安が入り混じる中、波平女史にピックアップして頂いて1:30出発!
車止めで準備を済ませて真っ暗な中、ヘッデンを灯して歩き始めると、濃に包まれてなかなかの雰囲気。
天気予報よりも遅くポツポツと雨が降り出しましたが、レインウエアを着ると、雨脚が弱くなり、遂には止むという。
こんな時は、野生動物の出現率も高くなるので、特に熊さんには細心の注意を払いながら、勇気の鈴をリンリンリンと蚊取り線香に火をつけ、五感を研ぎ澄ませて歩きました。
歩いているとミヤマクワガタのメスを発見!小学生の頃から憧れの昆虫No.1なので大興奮!
キツイ登りを越えて、下りになると一気に沢へと近づきましたが、逸る気持ちを抑えつつ入渓点までもうひと登り。
そそくさと準備を済ませると、前回到達できなかった区間で釣りをすべく、作戦「ガンガン行こうぜ」のコマンドでスタート!
すると、開始早々に波平女史に来た!!!
後ろで見ていると竿が大きくしなって…おおお!デカイんじゃないか!?と。自分でないのに、なぜか長い時間やりとりしているような、スローモーションのような感じがして、ネットに収まると、いきなりイケメンな29.5cm!!!
こちらもメインで用意した#8サイズの毛鉤を投じていくものの、チェイスのみとあったので#10に落とすと喰った!
ブルーのアイシャドーにブルーのリップのメス26cm。
その後は、それぞれ巻いてきたブナ虫パターンの毛鉤に変更すると9寸クラスをメインにバシバシと、もう入れ掛かりな具合に、ブナ虫スゲー!と大興奮で楽しみながら、予定より早い遡行スピードだったのでコーヒーブレイク。
天気も予報とは真逆に青空まで見えてきて最高の雰囲気に。
渓コーヒーの世界を堪能しつつ写真を撮りまくっていると、いい具合に冷めて…猫舌なのでちょうど良かったですが(笑)
コーヒーブレイクしていると、なにやら気配がして振り向くと、頻りにこちらの様子をうかがう鹿が一頭。ちょうどコーヒーブレイク前に、岩の窪みで丸まって寝ていた小鹿と遭遇して、驚かせて逃げて行ったので、その仔の母親だったのかも。しばらくすると、少し下流を渡ってどこかへ行ってしまいました。
シートを広げて休んでいると、うえからブナ虫が落ちてくるので、観察しつつ、沢へと投げ込んでみると、何故に今回のブナ虫パターンが特に有効だったのか解ってしまいニヤり(笑)特に波平女史が巻かれたブナ虫パターンには湧き出るように喰ってくる驚きの光景も納得でした。
ブナ虫パターンに出る魚は皆、何れも針を外すのが大変なくらい毛鉤全部をしっかりと喰っていました。
あまりしっかりと奥にかかっていたので、ちょうどハリスが歯に当たってしまい、ササクレてきて、そこからラインブレイクしてしまうことも。決して合わせが遅いわけではなくて、しっかり喰うとここまで違うか!と言った感じです。
その後も、ブナ虫パターンと他を交互に使って、絶大な効果に興奮しながら楽しみました。
自分の本一は、尺上かと思うほどの引きを感じさせてくれましたが28cmのイケメン。
日頃の行いが良かったのか、本当に神様がいるのか、天気も活性も最高潮!景色も最高に綺麗!
イワナを掛けて寄せてくると、足元には、なんと、あのミヤマクワガタのオスが!イワナと夢のコラボレーション!
ほぼイワナのきれるところあたりまで釣り上がり、今度はお腹を満たす!
米を炊いて、波平女史の移住先の伝統料理「冷や汁」を頂いちゃいました。疲れた体にスーッと入ってくる優しいお味。夏の定番だそうです。
食後にスイーツとコーヒーも愉しんで休憩した後、下山開始。
沢山遊んでしまい、予定より遅くなってしまいましたが、帰りも鹿やニホンリス、オオヤマカワゲラのスーパーハッチに遭遇して、最後の最後には波平女史が楽しみにされていたというウンチく話もでき、移住前にたっぷりとイワナの渓を楽しんで頂けたようで良かったです。