小さい毛鉤に一工夫

お気に入りの針の一つのKenCube、TP88World(#18〜14)。

対大型鱒用にTP88より太軸で、ドライフライ用に作られているのですが、自分の場合は、ドライ、ウェット関係無く、主に沈めて使っいる。

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 TP88World#18にパートリッジ、ブラウンのシルクスレッドでシンプルに作った毛鉤。剣羽根ゼンマイ胴と合わせて一軍毛鉤の一つだ。

#18から、更に小さいサイズの毛鉤になって行くと、キャストがし辛くなって行く。もちろん、それに併せて竿やライン、ハリスをライトなタックルに替えていけば解消される問題だが……そんな事は面倒だし、そもそもライトタックルの為だけに別で仕掛けを用意するのは面倒。

そんな訳で、浮かせて使う事を前提にしていないので、#16〜12と言う一番キャストし易い大きさの毛鉤と同程度の重さにしてやれば良い。

レッドワイヤーなどを巻き込めば良いが・・・最細でも#0(0.010)だろう……コレでも#18以下の針に対しては過ぎる。レッドワイヤーを台形にカットして針軸に添えて巻留める事もできるが、思ったように重さを稼ぐ事が出来なかった……

そこで上の写真の毛鉤の中身の場合はと言うと↓

 

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タングステンスレッドと言うリブ用?のワイヤーで重さをを稼ぎ、しかも比較的均一なボディを形成する事ができた。キャスティングもし易くなり水馴染みも良く、操作性も大幅にアップした毛鉤となった。

#18の針単体の重さは、0.008g。大型の鱒用だが、同サイズのがまかつのR17-3FT#18と0.001gしか変わらない。コレにタングステンスレッドを巻くことで0.030gに。完成時の乾燥状態で0.031g。大体#14前後の針にマテリアルを施した総重量と一緒。ところで??使ったタングステンスレッド以外マテリアルの総重量は0.001g!

更に、水に馴染ませると0.041gになり、ピックアップからバックキャスト時に竿の反発力を得る事が出来る。

バックキャストからフォワードキャストへ移る時のターンで、水がキレると仮定してのピシッと一振り後の重さは0.035gと#14〜12の毛鉤の重さになっていた。

一工夫と言うか、面倒臭がりの悪足掻きか…

 

ちなみに、もう一つ。

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濡れるとヘビー級に匹敵する割りとライトな毛鉤。

イントルーダーワイヤーでアイを付けて、少し重くしてあるが……パートリッジでバックリングし、シルクスレッドでシンプルに作った毛鉤だ。

ハックリングしたパートリッジは、ウェッブまで使い、水中で動きが出るようにと思って作ったのだが……このウェッブがタップリ保水し、キャスト時に、まるでBHの毛鉤を振っているような感覚になった。

毛鉤の重さと針の重さを気に掛けるきっかけとなった毛鉤だ。

キャス練の時も濡れた状態で練習した方が、より実践的かもしれない。