遠足釣行。逃した魚は大きい!でも夢はきっと叶うから。
昨日は、TTさんにAM2:00にピックアップして頂き、Uさんと三人で、奥の奥へと遠足釣行へ。
早朝と言うより、深夜の出発とあり、道中のコンビニでリポDエイト1本補給し、前日にペットボトルに移し替えた2本分も携帯。
道も山の中へと入って行くと野生動物との出会いも多くなるので、念のためにカメラを構えていると、カーブを曲がった所で飛び出してきたイタチ科の動物2匹!一匹は轢きかけ、ギリギリセーフ。もう一匹は、ひたすら車の走る前方をしばらくダッシュ!左の草むらに逃げれば良いものを…あと鹿が数匹いました。
車止めよりAM4:00に歩き始めます。
ヘッデンを灯して歩き始めるも、直ぐに明るくなりはじめ、早々にお役御免。
日の出の少し前は、とても幻想的な空色を見せてくれます。これを見たくて背にして歩く日の出の方をチラチラと振り返りながら歩き、写真を撮るとお二人に少しづつ遅れをとってしまいます(汗)
林道歩き中に一台のオフロードバイクが颯爽と抜き去って行きました。ただでさえゲートを越えて侵入しているのだから、一声かけるのはマナーじゃないのか。登山道入り口の数百メートルほど手前に駐車してあり、ホッとしました。
落ちている木の枝をポール代わりに歩くと険しいところも少し楽に歩けました。Uさんは、常に持っているというノコギリで、しっかりとした棒を用意。
1時間の林道歩きから2時間の登山道歩き。単独ならただの苦行となってしまうところですが、仲間と歩いているとあっという間に目的の地点に到着!釣準備を整え出撃!
水舞40を3m、ラインは、フロロ2.5号を3.3m、ハリスをGM FX0.8号70cmでスタート。水温11℃(TTさん計測)。
逆さハイジがポイントのTTさん、早々に1尾目!
交代して少し上にいくと、いいイワナがでました。
苔部長Uさんもヒット!
雨でしっとりした柔らかい苔の美しい渓を釣り上ります。
一番黒かった良型イワナ。住んでいる場所での体色の違いがとても興味深いです。
TTさんをスポットライトが照らし、Uさんと舌鼓。お酒が欲しいです(笑)
#8に巻いた毛鉤を使うと7寸クラス以下のイワナも普通に出て#6も普通に食いそうな雰囲気。流下する虫も甲虫が中心で予々#8や6といった様子にクロマダラカゲロウのようなカゲロウとミドリカワゲラのようなカワゲラと、16くらいのトビケラが多数漂っていました。
ただでさえ綺麗なのに、時々、ドキッとする景色を見せてくれます。
木の倒れこむ良さげなな雰囲気のポイントに、上から慎重に毛鉤を入れ、少し流すと、ハリスに一瞬「ん!?」というような感じ。生物の持つ活動電位が毛鉤、ハリス、ライン、竿と伝って体に流れ込んだかのような、一瞬の違和感を感じアワセを入れました。
この違和感は、魚の引きの感覚となって寄ったと思った次の瞬間、今まで体感した事のないような、底の方へ強引に持っていかれるような力に水舞が大きくしなりました。
手前の木が邪魔なので、とっさに右からサイドに回り込みながら引きに耐えます。すると一瞬浮上した大きな魚体を目にした瞬間、記憶が少し飛んでしまいました(汗)ここで初めて、ズームで40にし、コークスクリューでバットパワーを最大にして寄せてくると、相手もたまらず手前にきました。
手前に来ると、足元の岩盤下へ潜り込まれてまいました。それでもしっかりとテンションをキープしているので、ランディングネットを用意して川へ入りランディングの体勢になると……
(Foto by U.)
あの大きな魚体(推定35cm up)が、岩の下に挟まった同じくらいの大きさの流木へと姿を変えていたのです!
流木の一部にあったスリット状の天然の針外しにフックを外されてしまいました。(ガックしきている図↓)
あいつは、それがある事を知っていたのもしれません。それとも岩魚幻談の!?
(Foto by U.)
疲れがどっと押し寄せ、同時にいろいろな反省点が頭の中を駆け巡り、後悔しかありませんでした。
そんな自分を気遣って頂いてか、先行させて頂いき、小川のような小さな流れの開き部に定位する魚影が見えました。(この日、定位する魚影を見たのは最初で最後)
浅く、狭い所で眼前に毛鉤を入れる事は御法度。逆に、自発的に見つけさせた方が良い結果につながると思うので、定位するところより流心脇の緩い所に毛鉤を入れました。
流れる毛鉤を見つけ、嬉しそうに近寄り、なんの疑いもなく喰いつきました。
アワセを入れると、次の瞬間、流れ込み部へデジャブかのような引き込むパワーに竿が大きくしなります。先の反省があったので、落ち着いて冷静に素早く対処します。流れ込みにはいくつもの枝があり、入られて巻き込まれたらアウト!
半ば強引に引き上げると、遂に念願の目標達成の瞬間が訪れました!宮崎ネットに収まらない魚体。メジャーで計測すると32cm!!!ホームでの記念すべき初尺イワナに、チョット涙が出そうでした(涙笑)
#8の毛鉤が小さく見えるほど大きな口だけど、優しい顔つきの尺イワナ。 定位している姿は、尺もあるようには見えず、危うい感がありましたが、なんとかネットに収まってホッとしました。
この後、少し釣り上りランチタイム。
アスパラのリゾットにじゃがりこマッシュポテト、TTさんより頂いたタマゴスープ。
リゾットは、水の量こそ間違っていませんでしたが、出来上がりが前回や自宅で作る時と違いがありました。標高のせいでしょうか?初めてのじゃがりこマッシュを試すと、本当にマッシュポテトのようで美味し!しかも超簡単!
ランチをしていると、ほぼ天気予報通りに雨がポツポツと。そのまま退渓としました。
帰りは危険なところがあり、疲れもあるので、より慎重に歩きます。登山道の登りが特にしんどく、Uさんがノコギリで切り出してくれた棒に縋り、漕ぐようにして登りました。半分残しておいたリポDエイトを飲み干すと、少し回復!
ガマのオヤビンにも遭遇。ウチにきませんか?と思ってしまうくらいにカワイイです(笑)
(Foto by T.T. )
雨脚の強くなる中、帰りも3時間歩くと車止めにPM3:00到着。
着替えのためにTTCへより、休憩と談笑に、濡れて冷えてきたところに温もりを感じる拠り所を感じました。
TTさんとUさんはもちろん、TTCのチーフ、いろいろな情報を頂いた毛鉤会の皆様あっての釣果だったと感謝がたえないものとなりました。HG大師匠の後押しもあったのでは無いかと感じずにはいられません。
未開のまま残された豊かな自然にもありがとうございました!
イワナ、つ抜け以上。(32cm×1、28cm×1、27cm×2、26cm×1、24cm×2、7寸以下多数)
イタチ(科)、2
鹿、3(目視の範囲)
竿、水舞40(30で使用)
ライン、ラインシステムFCライン2.5号3.3m
ハリス、シーガーGM FX0.8号(またに1号)60〜70cm
毛鉤、がまかつB10S#8に巻いた毛鉤、時々、S10#10に巻いた毛鉤。(針は全てバーブレス加工済み)