2015 イタリア釣行日記 3
B&Bへ急いで戻ると、すでにロベルトさんがお待ちかね(汗)
「ピアチェーレ!」(初めまして)と挨拶もほどほどに急いで釣り支度し、アレしてココ行ってと入渓地点まで車で出発!ロベルトさんも早く釣りしたくてウズウズしていた様子(笑)
B&Bから車で4kmほど上流に移動すると川の横に駐車し、入渓準備が整うと、竿やライン、ハリス、毛鉤の話で盛り上がる(笑)特に竿は、がまかつ水舞40と、予備でさくら金剛せきれい36を持って行ったので、興味深々の様子でした。
15:00過ぎに、 早速、ヴァライタ川へ入渓!
一番最初は、完全自然再生の毛鉤釣り専用C&R区間!水温を計ると14℃。
平たく開けたところで、CR区間で何度も毛鉤を見ている魚たちだから難しいぞ!というロベルトさんの言葉にドキドキ.....#10の針に巻いた毛鉤にGM,FX0.8号1m、サンラインぶっ飛びテンカラ3号3.6m、水舞を35でスタート。
フラットな中でもポケットになったところに毛鉤を入れると、すぐに記念すべき第1尾目!
foto by Roberto.
放流のない自然繁殖した魚はムチムチでツヤツヤのグッドコンデション!
ロベルトさんは、フライ歴20年以上だそうで、使っている毛鉤は#16の針にゴールドBH、真っ赤なボディに赤いテールのついたニンフ仕様でスタート。大物は深みの岩陰にいるそうで、「赤」はとても効果的だとアドヴァイスいただきました。
頭に入れつつ、日本で尺イワナを釣り上げ、ヤマメにも実績のあるピーコック胴、蓑毛にカケスとサドルのブラウンをぐるぐる巻いた毛鉤で勝負したく強気で攻めてみました。
少しづつ変化が多くなって、雰囲気も良くなりました。
要所要所で確実に喰って来るので20〜25cmくらいはバシバシかかります。
やはり、この季節のブラウントラウトは、基本的に底や岩陰にいて上をみていることが多いようです。そして中層から表層に流れてくる物を捕食するようです。食欲をそそるボリューム感も大切だと確信しました。
あまり沈まない大きな毛鉤に0.8号と言う太めのハリスでバシバシ釣っていくので、少し驚かれた様子(笑)奥多摩での成果もあるでしょう。川辺には、小さなバッタが多くいたし、陸生昆虫に首ったけなのではないか!?
ロベルトさんと交互に釣って行きました。
「ここには良いのが入っているぞ!」と譲って頂くと、なかなかの良型が釣れました。
そして、始めの区切りに橋が架かり、上には、後半戦で合流するパオロさんが手を振っていました。
橋の下は、結構な深さをもった落ち込みになっていて、今回訪れる一週間ほど前にアメリカのはニューヨークからアダムさんという方が、同じようにフェイブックのグループ繋がりで一週間ほどヴァル・ヴァライタに滞在し、まさに同じ区間を釣ったのだそうです。
そして、今から釣ろうとする橋の辺りで、今までロベルトさんもパオロさんも見た事が無いという大物を釣り上げたと言うのです。
これは、プレッシャーが掛かります。絶対に釣らなくてはならないと、ハリス、毛鉤を#8に変更し針先を確認。大物が入っているとすればここしかない!と、慎重に落ち込みに近づきました。
手前から釣って行くと白泡の切れる流れ出しでアタリがあり、すかさずアワセると強引に抜き上げて25cmほどのブラウンが釣れました。さらに、流心脇で20cmちょっとのブラウンを追加。こちらも強引に抜き上げました。底にいるであろう大物にプレッシャーを与えないように。
そして、再奥を狙うべく、落ち込み上段の肩から落とし込み深く沈めたところで、ハリスを張り気味にすると、極小の変化が。
アワセを入れると、これまでの魚とは明らかに違う強烈な引き!
トルクフルな引きに、バットまで絞られながら、竿を操作し、0.8号のハリスだった事もあるので、少し強めに激走をいなしました。
foto by Roberto.
ランディングネットを持って行かなかったので、浅瀬の石の窪みに慎重にランディング。すかさず、周りの石で関を作りました。
40cmに近い、ワイルドブラウンは、顔付きも精悍でヒレも力強く綺麗な感動の一尾となりました!
橋の上からは、「ブラボー!」と拍手を頂き、期待に応える事ができ、プレッシャーから解放された安堵感と達成感はとてつもないものでした!
ここまで、3時間程の釣行で30尾以上の釣果と爆釣!
一度、退渓し、橋の上で待つパオロさんとご対面。
挨拶を交わし、少し話した後は、更に上流へと車で向かいました。パオロさんも早く釣りがしたくてウズウズしていた様子(笑)
<続く>